ミルクいろいろ

DSC_0151種類を問わず、ミルクを使った食べ物はおいしいですよね!ミルクたっぷりのカフェオレ、ミルクを使ったお菓子やパン、グラタンなどの料理が大好きという人はとっても多いです。特に女性は、ミルキー、クリーミーなものに目がない、という人がたくさんいます。私もその一人。生のままの牛乳を飲むとお腹がごろごろするようになってから、それはもう、たくさんの種類の「ミルク」を試しました。今のところ、普段のミルクはカシューミルクです。が、自分の体にも、牛さんたちにも、地球環境にも優しい、自分にとっての「ベストミルク」探しは、まだまだ続きます!!

最初に考えたのは、なぜ牛乳を飲むとお腹がごろごろするのか、ということ。私は「ごろごろ」や「不快感」程度で済むので牛乳が飲めないことはありませんが、もっとひどい症状が出てしまうために全く牛乳が飲めない人もいます。

これは牛乳に含まれる「乳糖」を分解する酵素を持っていないことが原因で、日本人の実に7割以上が乳糖分解酵素を持っていないとも言われているんです。

乳糖分解酵素は、牛から絞ったままのミルク、つまり生乳には含まれています。ですから生乳(Raw Milk=ローミルク)は乳糖不耐症の人も不快な症状が出にくいと言われています。ローミルクには、様々なその他の酵素、プロバイオティクス、オメガ3脂肪酸、蛋白質が、分解しやすいかたちで残っています。

私が栄養について学んだ学校に講師として講演にこられたある先生は、熱処理されたミルクは「プロセスド・フード(加工品)」、ローミルクは「Real Food(本当の食べ物、つまり人工的に作られたものではなく自然がはぐくんだままの食品という意味)」であり、栄養摂取が目的で牛乳を飲むのならローでなければ意味がない、とおっしゃっていました。

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先日でかけたアメリカ・カルフォルニア州・サンタモニカで、偶然、水曜日のファーマーズマーケットが開かれていました。野菜や果物を売るブースがほとんどですが、その中に、ローミルクと、ローミルクから作ったバター・チーズを販売するブースを発見!飲みきりサイズが1本1ドル50セントだったので、さっそく試してみました。

おいしい!日本で取り寄せた製品よりあっさりなのにコクがたっぷり。チーズもバターも濃厚なのに、後味がくどくなく、さっぱり食べられます。

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ブースにいらっしゃったMynor Ixcoさんです。日本ではローミルクが高いこと、手に入りにくいことを残念がっていました。アメリカでも全ての州でローミルクが手に入るわけではなく、ハワイやテキサス州などでは小売が禁止されています。(マサチューセッツ州など、ファームでのみ販売が許可されている州もあります)。高温で殺菌しないローミルクは、本当に清潔な環境で製造する必要があり、品質管理が難しいためです。ローミルクが販売されている地域に行かれる機会があったら、ぜひ試してみてください!!

ところで、日本でもローミルクは手に入ります。日本で加熱処理をせず生乳を販売できる許可を持っているファームが1つだけあるんです。そこから生乳を取り寄せて飲んでみました。

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濃厚で、まるで甘みのないソフトクリームのような味です。かなりおいしいです。瓶の上部に生クリームの成分が分離していました。ホモジナイズという均一化作業を行っていないためです。(ノンホモ牛乳とは均一化を行っていない牛乳のことです。)気になる場合は振り混ぜて飲みます。

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これを計3本、そのまま飲んだり、コーヒーに入れたり、おかし作りに使ったりしてみました。結果、お腹のごろごろ、膨満感などの不快な症状は全くでませんでした。抗生物質なども使わず、牛にも優しい、放し飼いの環境で育てられた牛から搾乳して作ったミルク。唯一の欠点は、普段使いには、お値段が張ること。北海道から冷蔵で取り寄せるため、送料もかかります。こうした製品がもっと身近で、手にしやすい価格で手に入る状況になることを心から願っています。

続いて、植物性のミルクに移りましょう。日本で動物由来でない牛乳の代替品としてもっとも一般的なのは、豆乳です。私もマヨネーズやマフィンなどを作るときには使いますが、飲み物には使いません。少し豆腐っぽい匂いが気になるからです。飲み物には、以前ご紹介したように、カシューナッツで作ったミルクを使っています。他にもアーモンド、ヘーゼルナッツなどでもたまに作ります。アーモンドはあっさりさっぱり、ヘーゼルはスモーキーなコクがあり、どちらも美味しいですが、自分で生ナッツから作る場合に、コスト、作りさすさ、味のよさなどを考え、日々のミルクにはカシューミルクに落ち着いています。

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アメリカのスーパーマーケットでは、それはありとあらゆる種類のNon-dairyミルク(牛の乳由来でないミルク)が売られています。豆乳はもちろんのこと、ライスミルク(米)、オーツミルク(オーツ麦)、ヘンプミルク(麻の実)、様々な種類のナッツミルクが手頃な価格で手に入ります。

**ヘンプミルクは自分で作ったことがあるのですが、ヘンプ独特の草のような風味が私はちょっと苦手です。以来、ヘンプシードではミルクではなく、チーズ風味のディップ(スプレッド)を作っています。クラッカーやバケットに最高に合いますので、後日ご紹介しますね。

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そこでヘーゼルナッツミルクをためしてみました。この商品は玄米から作った甘味料で、ほんのり甘みをつけてあります。コクがあってコーヒーによくあう美味しさでした。

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Non dairyの乳製品の数も豊富で、チーズもいろいろあります。チーズは牛乳よりお腹の不快な症状が出にくいですが、アニマルライツの観点から動物由来の食品を全く摂取しないビーガンの人も、ピザやグラタンが楽しめますね!

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アイスクリームだってビーガン仕様のものもあります。豆乳、カシューナッツ、ココナッツミルクなどがベースに使われています。普通のアイスクリームに比べると値段はお高め。けれどもいろいろな選択肢が提供されて、自分のニーズに合わせて選べるっていいですね。

本来、牛の乳は牛の赤ちゃんのためのものであり、人間に必須の食品ではありません。牛乳に含まれる栄養素は他から摂取できますし、牛乳が飲めないからといって、健康や生命の維持が困難なわけではありません。牛乳=「嗜好品」という位置付けが妥当だと思います。アレルギーや不快感を我慢してまで飲む必要は全くないのです。

けれども、あの白い液体には、どこか人を和ませたり、ほっとさせる力があります。だから、もし牛乳が好きなのであれば、アレルギーがあっても、お腹がごろごろする人でも安心して楽しめる、おいしい「ミルク」があるって、幸せなことです。料理の幅も広がります。もっとも手軽に手に入る豆乳が大好きなら、何も問題ありません。でも、豆乳が苦手でも、他にこんなオプションがあるよ、とってもおいしくて栄養もたっぷりだよ、ってことをもっといろんな人に知ってほしいといつも思っています。

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