ゴーヤとサツマイモのかき揚げ

IMG_5508きゅうり、なす、トマトなどと並んで、ゴーヤはすっかり夏の定番野菜となりました。グリーンカーテンとして学校や家に植えられているのもよく見かけます。ゴーヤチャンプルーはもちろん、ぬか漬けや酢の物、佃煮など、何にしてもおいしいゴーヤですが、今日は夏のお昼の定番、てんぷらそうめんのお供として、サツマイモとかき揚げにしました。

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甘みと苦味が一緒に楽しめるサツマイモとゴーヤのかき揚げ、揚げたてに塩をぱらっとふりかけたものは、おつまみとしてもいけます。今日は普通のサツマイモを使っていますが、本当は紫芋がおすすめ!紫芋は普通のサツマイモより少しねっちょりしてますので、食感のコントラストが楽しく、色も濃いむらさきと緑できれいなんです。

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夏も後半に入ると、ゴーヤが安くなってきます。今回のゴーヤもこんなに大きいのが4 本も入って100円でした。

ゴーヤは英語で「ビターメロン(Bitter melon)」です。「にがうり」そのままですね!東南アジアの原産といわれていますが、最近、アメリカでも注目されているようなんです。先日、アメリカで行われた長寿についての講演をネットで聞いたのですが、その中で、ゴーヤが紹介されていたんです。

ブルーゾーンって聞いたことあるでしょうか?健康寿命がとても長い(100歳まで生きる確率が米国平均の10倍以上)地域のことで、ナショナルジオグラフィックという雑誌で特集され、注目されました。当初は4ヶ所だったブルーゾーンですが、その後研究が進んで新たに1ヶ所追加され現在は世界で5ヶ所あります。もちろん、世界一の長寿国、日本にもブルーゾーンの一つがあります。沖縄です。沖縄の長寿の秘密の一つに、野菜中心の食生活が挙げられ、特にゴーヤについて「抗酸化物質と血糖を下げる効果のある物質が豊富」と言及されています。

沖縄以外では、サルディニア(イタリア)、ニコヤ(コスタリカ)、ロマリンダ(アメリカ)が当初からのブルーゾーン、そこにイカリア(ギリシャ)が加わりました。この全ての地域に共通するのが、野菜中心の食生活であること、アクティブな日常生活を送っていること、ストレスを溜め込まないライフスタイルであることだと言われています。

なんだか、そんなに難しくなくて、実行できそうな感じじゃないですか??

とはいえ、私がお肉の摂取を減らして、野菜を多くとるのを呼びかけているのは、100歳まで生きることが目的なのではありません。「健康でいられる時間を伸ばすために、一緒に少し食生活を見直しませんか」という提案なのです。

日本人の死因の第1位はがん、第2位は心臓疾患、第3位は肺炎、第4位は脳卒中です(2014年)。ライフスタイルの変化により、糖尿病も増加しています。脳出血、脳梗塞、狭心症、糖尿病、大腸がんなどは生活習慣病とも呼ばれ、その名の通り、生活習慣が原因となっている疾患です。言い換えれば生活習慣を見直すことで予防や改善の見込める場合があるということなのです。

喫煙習慣、睡眠時間、ストレス、運動などとともに、食習慣も生活習慣の一つで、こうした生活習慣を見直すことで慢性疾患が改善した例は数多くあります。クリントン元大統領が重い心疾患を患い、食生活を菜食に切り替えて病態が改善した話は有名です。

自分が心臓病や脳卒中、がんの多い家系で、遺伝子的にリスクが高いのだから、いくら生活習慣を見直しても無駄だ、と思っている人もいるかもしれません。家系にある病気になったことがある人がいることを「家族歴」と呼び、そうでない人に比べると、確かにリスクは高いのかもしれません。けれども、遺伝子を持っている=必ず病気になる、ということではありません。

遺伝子はスイッチが「オン」の状態、「オフ」の状態があって、「オン」になっていないと、その遺伝子の持つ情報は発現しないのです。遺伝子があるのは、ピストルに弾が入っている状態、確かに危険ですが、引き金を引かなければ弾は出てきません。この「引き金を引く(オフの遺伝子をオンにする)」のが発がん物質とよばれる化学物質や、食習慣、ストレス、喫煙などなのです。

逆にオンになっている遺伝子をオフにする働きがある物質も確認されています。ファイトケミカルと呼ばれる、緑黄色野菜に多く含まれる物質は抗がん作用が認められていますが、これは、こうした物質が遺伝子をオフにしていると考えられています。

私の家系も心疾患家系で、近い親戚に心疾患で亡くなった人がたくさんいます。心疾患と原因が同じとされる脳卒中で父を亡くしています。脳卒中が予防可能な病気だと知ったのはその後のこと。なんとも言えない悲しく、悔しい気持ちになりました。それから、栄養に興味を持つようになって、少しずつ食生活を見直していきました。今は、自分自身が遺伝子的にリスクが高いから、こうした病気になるのではないか、という心配はあまりしていません。

野菜中心の食生活の利点は、生活習慣病を予防し、健康寿命が延びる可能性があるだけじゃありません。肉を食べる回数を減らすことは、ものすごく効果的な、「地球環境を守る」ための行動なのです。

現在、世界中で増える一方の肉の需要に応えるため、熱帯雨林がものすごいスピードで切り倒され、そこで大規模な畜産が行われています。肉を作るには大量の水、飼料が必要で、動物からは温暖化の一因と言われるガスが大量に排出されます。

野菜中心の食生活は肉を中心とした食生活よりも持続可能で環境に優しく、今の子供達の世代、その先の世代に、今ある自然をできるだけ多く引き継ぐことができます。肉を多量に生産するための工場式畜産(ファクトリーファーミング)では、環境への負荷だけではく、抗生物質や遺伝子組み換え飼料が使用されていることから、食べた人の健康被害も懸念されますし、動物の権利を完全に無視した非常に非人道的な方法で肉が生産されている点も看過できません。

だから、お肉を全く食べるべきではない、と言っているのではありません。お肉を食べる回数を少し減らしてみませんか。たとえ週に1度でも、2度でも、お肉を食べない日を意識的に作ってみるんです。そのかわり、食べる時には、「いいお肉」を選ぶようにします。「いいお肉」とは、遺伝子組み換えでない「いい飼料」を使って、放牧という「いい環境」で育てられた動物から作られた肉です。ネットなどで探せば、小規模で持続可能な方法を採用し、動物の権利を尊重した飼育の仕方をしている牧場も存在しています。そうした牧場で生産される肉・卵、乳製品は高価です。けれども、あえてこうした製品を選び、価格が高い分、動物製品を取る頻度を減らす、というのは、とてもいいやり方だと思います。

ゴーヤとサツマイモのかき揚げ

サツマイモ・・・中1本
ゴーヤ・・・大1本
*米粉・・・1/2カップ
*冷水・・・大さじ5

作り方
1)*を混ぜ合わせて衣を作ります
2)細切りにしたゴーヤとサツマイモに米粉大さじ1(分量外)をまぶします
3)2)に1)の衣をからめて揚げます

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