新北欧式ダイエット:始めやすくて続けやすい、バランスのとれた食習慣

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春は何か新しいことを始めたくなる季節です。習い事を始めたり、禁煙に挑戦したりする人。薄着になる夏に向けて、シェイプアップのためにジム通いを始める人も多いそうです。

実は春は、食生活を見直すいい季節でもあります。寒い時期、体は脂肪分を体に蓄えようとするため、どうしてもこってりしたものや動物性のタンパク質、甘いデザートなどが食べたくなります。クリスマスや年末年始など、冬はご馳走を食べる機会も多く、つい食べ過ぎてしまう傾向もあります。その結果、体に余計な脂肪分や老廃物が溜め込まれるわけですが、これは寒い季節が終わり暖かい春を迎えた今の時期に排出する必要があります。春に多く出回るほろ苦い野菜(蕗、菜の花、せりなど)には、新陳代謝を促進しこうした排出を助ける作用(デトックス作用)がありますので、こうした野菜をうまく利用するといいですね。自然はうまくできているな、と感じてしまいます。

デトックスで体内をきれいにしたら、いい食生活でこの状態を保ちたいですね。そこで何をどのように食べるか、ということが大切になります。自分にあった食生活をこれから探してみようという人に、始めやすくて続けやすいうえに、健康増進効果の期待できるお勧めの食事法があります。

その食事法とは「新北欧式ダイエット」です。まだ比較的新しい食事法ですが、アメリカン・ジャーナル・クリニカル・ニュートリション(米国臨床栄養学誌)で、肥満の人における体重減少と血圧低下の効果が認められています。別の医学誌でも、コレステロール値の低下と炎症の抑制効果が認められています。

新北欧式ダイエットとは、簡単に言うと、地元で採れた季節の野菜・果物、全粒穀物、魚・海産物を中心とした食事法です。肉は質のよいものを少しだけにし、加工食品は避けます。この食事法は、特定の地域でしか手にはいらはい食材が必須食材として指定されていないこと、どの地域の食習慣にも適応させやすいことから、世界のどこに住んでいても始めやすくて続けやすいものだと言えます。

日本に住む私たちがこの食事法を実践するためのポイントを整理してみます。

  1. 地元で採れた季節の野菜、果物を毎日たくさん食べる
  2. 炭水化物は未精製のものを丸ごと食べる(白米ではなく玄米、白い小麦粉ではなく全粒粉)
  3. 肉は少量にし、できるだけ質の高いものを選ぶ(たとえば放牧環境下で牧草で育てられた牛や豚の肉。平飼いで遺伝子組み換え飼料でない飼料で育てた鶏肉。ワクチンや抗生物質の心配のないオーガニックの肉が望ましい)
  4. 魚、海産物の摂取を増やす。養殖ものは避け、天然のものを
  5. きのこや山菜、果物など、自然の恵みを取り入れる。可能なら鹿肉などのジビエ(野生肉)も
  6. できる限りオーガニックの食材を購入する
  7. 調理済みのお惣菜や弁当は避け、地元で採れた季節の食材を使って家庭で調理したものを食べる

 

この食事法は、肥満の人に体重減少効果があると書きましたが、体重を減らす=痩せることだけを目的とした食事法ではありません。痩せることだけを目的としたダイエットで、よく単一の食材のみを食べるというものがありますが、そうした食事法は短期的には体重が減るかもしれませんが、栄養バランスが極端に悪いので、いずれリバウンドしてしまいます。逆に、バランスのとれた食生活を送っていると、体は自然と本来あるべき体重、体型になっていきます。

肥満なのに栄養失調状態の人が多い、という話を聞いた事はありませんか?例えば、朝、ドーナツとサンドイッチ、砂糖たっぷりのカフェオレ、昼はハンバーガーショップのセット、3時にコーヒーショップのフラペチーノ、夜ごはんにコンビニ弁当、テレビを見ながらポテトチップス、という食事をしたとします。カロリーは4,000キロカロリー程度(サイズや種類によってはそれ以上になる場合も)あります。明らかにカロリーオーバーなのですが、栄養がほとんどありません。すると体は栄養が足りていない状態ですから、もっと栄養を摂取するように信号を送るのです。その結果、まだお腹がいっぱいでないと感じてしまい、食べ過ぎになってしまいます。

反対に野菜を中心とした食生活では、満腹感を高める繊維が豊富で、様々なビタミン、ミネラル、良質なタンパク質や脂質が摂取できるので、必要な栄養を十分にとりながら、お腹いっぱい食べても太りにくく、これまで肥満であった人では体重が減少する効果があるというわけなのです。栄養が体に十分いきわたるために、体調がよくなり、元気な自分を実感できると思います。

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